FX週間マーケット展望

今週の材料と相場展望 2009/9/14(月)

先週の動き

 

週明け東京市場のドル円は、上海総合株価指数が堅調に推移したことで93.30付近まで上昇したが、上値では本邦輸出企業や機関投資家のドル売りが強まって反落、原油や金価格の上昇もドル売りを加速させた。 92円丁度付近まで下落していたドル円は一旦ポジション調整で92円台半ばまで戻したものの、対欧州通貨でドル売りが強まると、その動きに連れて改めて下値を試す投機的な動きが加わり、91.50、91.00のオプショントリガーを突破して90.20付近まで下落幅を広げた。

 

原油を始めとした商品価格の高騰や、自動車買い替え支援策により自動車の輸入が増加したため、米国7月の貿易赤字は大幅に拡大したものの、個人消費の高まりという材料から、米国株価は底堅く推移し、為替相場とは別の値動きを見せた。

 

またゼロ金利を含めてさらなる緩和策が織り込まれていた英ポンドは金融政策の据え置きが発表されると、一気に買い戻しが入り大きく上昇、他欧州通貨を牽引する力強い動きを見せた。
ドル売りの影響でスイスフランは一時SNBによるレートチェックの噂で反発したが、当局に動きがないことが確認されると改めてドル買い、スイス売りを持ち込み、下値を試す展開となった。

 

 

今週の材料と相場展望

 

低金利政策が続くドルキャリートレードの継続や準備通貨としての米ドルから金へのシフト、さらに世界的に金融緩和策継続による過剰流動性による株価の高騰、9末決算を前に海外企業のレパトリなど、米ドル売りの材料がドル買い材料を勝り、ドルの下値を探るようなイメージを持っている参加者が多い。

 

一方で9末決算のためのドル売りが一巡すると、短期投機筋による行き過ぎたドル売りポジションを巻き戻す動きも起こり得ることで、どこでピークを迎えるか、を見極める必要がある。
先週のスイスフランの動きの通り、ポジションの傾きが大きい場合、わずかな材料に大きく振らされることもあり、ボラティリティは9末に向けて改めて大きくなることが予想される。

 

16日(水)はいよいよ民主党政権が発足、鳩山代表が第93代首相に就任することになる。
金融市場としては次の財務相が誰になるか、また新財務相が現在の為替水準についてどのような見解を示すのか、大いに注目されている。

 

週後半17日は米8月住宅着工件数と9月フィラデルフィア連銀指数に注目、さらにスイス中銀が金融政策を発表する予定で、現在の水準について牽制するような声明が発せられる可能性が高い。
日本市場がシルバーウィークに突入する前の動きとして、スワップポイントを目的とした個人投資家の動向、さらに外貨決済が集中することや連休中の円高を仕掛ける動きに注意したい。

ユーロ/ポンド 日足

10日に0.8827の高値を付けたが、8月27日の高値0.8837を超えられず、逆に上値の重さを確認したことから一気に利食い売りが優勢となり、週末には0.87台前半まで振り落とされる展開となった。
9月4日の安値0.8703を境に左右対称の動きを見せていることで、今週はこの0.8700を維持できるか、が焦点となる。
ネックラインとなる同水準を下回ると、相場はさらに下値を試しやすくなり、一目均衡表日足の雲上限が位置する0.8630付近までが視野に入ってくる。
90日移動平均線が200日移動平均線を下回り、流れは下に向いているため、安易な押し目買いは避けたいところである。

 

ユーロ/スイス 日足

1.5200付近にある雲下限が重石となり、現在は下落リスクが高まっている。
9/3安値1.5121を割り込むと、次のサポートは7/9安値1.5107となり、これらのレベルを下回ると6/24安値1.5012まで大きなサポートが見当たらなくなる。
現在は200日移動平均の1.5122で支えられており、この水準を維持できれば、自律調整的な反発も期待できる。
1.51を割り込むと短期筋の大きなストップが並んでいると言われているが、当局の介入リスクもあり、利食い、損切りは近めに置くなどの対応を心掛けたい。